函館市の高龍寺、本堂を含む建造物が登録有形文化財に
=文化審議会の答申=

平成23年12月9日の文化審議会による文部科学大臣への答申で全国から147件が新たに登録されることになり、北海道では高龍寺近代寺院建築として選ばれています

建造物の概要
 高龍寺(函館市船見町21)は函館山北麓に所在する曹洞宗寺院で、境内にある本堂(建築年代明治32年頃)、開山堂(同明治30年頃)、山門及び袖塀(同明治43年頃)、防火塀(前同)、金毘羅堂(同大正6)、水盤舎(同大正6年頃)、鐘楼(同大正11)、宝蔵(同大正5)、位牌堂(同昭和8)、土塀(同大正6年頃)が登録文化財になりました。
 明治21年の大火後に再建された本堂と開山堂、同40年の火災後の再建になる山門や金毘羅堂などが境内を構成しています。本堂は桁行9間梁間8間の大型建築で、良質なケヤキの太い柱や梁で、広く力強い内部空間を作っています。 
 また、正面の向拝や内部の欄間などには立体的で精緻な彫刻が施されています。山門や金毘羅堂、水盤舎、鐘楼も同様に豊かな彫刻で装飾されており、見応えのある境内景観を創っています。これらの明治から大正にかけて整えられた諸堂の建設に当たっては、新潟県柏崎や出雲崎などの大工が中心的な役割を果たしています。江戸時代以来、越後大工が北海道に渡って社寺建築の普請にあたっていることが知られていますが、近代にもその伝統が伝えられていたことを示す建築群です。
 この他、煉瓦造りの開山堂や宝蔵が建ち、また境内外郭には高い煉瓦塀を廻らしており、しばしば大火に見舞われた函館らしく防火への配慮が見られます。

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